【要点整理 1】6つの係数の覚え方

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⒈ 6つの係数

ライフプランニングに関する計算をする際に使われる「係数」には以下の6種類があります。

1 終価係数
2 現価係数
3 年金終価係数
4 減債基金係数
5 資本回収係数
6 年金現価係数

 

この6つの係数は試験日までに必ず覚えるようにしましょう。
電卓を使って計算をする問題も出題されます。
試験では係数が与えられていますが、どの係数を使用するかまでは書かれていないので、これらの係数を理解することが求められます。

 

⒉ 使い分けの覚え方のコツ

それぞれの係数についての解説をする前に、この6つの係数の使い分けの覚え方を紹介しておきます。

分類その1

【わからないものについての分類】
終価・・・最後の金額がわからない
現価・・・現在の金額がわからない
その他・・・毎年の金額がわからない

 

終価係数と年金終価係数は、「○年後の金額はいくらか?」という問題になります。
現価係数と年金現価係数では、「いくら必要か?」とか「いくらの元本が必要か」という問題になります。
減債基金係数では「毎年の積立額はいくらか?」、資本回収係数では「毎年受け取れる年金額はいくらか?」という問題になります。

 

分類その2

【問題文に「毎年」があるかどうかの分類】
終価係数・現価係数・・・「毎年」の語は登場しない
それ以外・・・問題文中のどこかに「毎年」の語がある

 

「毎年」の語が出てこない問題の場合、終価係数・現価係数を使うことはありません。
逆に、「毎年」の語が出てくる場合、それ以外の係数のどれかを使うことになります。

この2つの分類をつかうことで、大体の使い分けができます。
これらの分類を使っても減債基金係数と資本回収係数の区別だけは残っていますので、これについては後述の各係数の解説を参考にしてください。

 

⒊ それぞれの係数の解説

一 終価係数

『現在の資金を複利運用したときに、将来いくらになるかを求める場合に用いる係数』

【典型問題】
「年利3%で200万円を運用した場合の10年後の金額はいくらか?」

最後の金額がわからないので、終価。
毎年の語が出てこないので、終価係数を使う。

200万円×終価係数(1.344)=2,688,000円

 

二 現価係数

『将来の目標金額のために現在いくら必要かを求める場合に用いる係数』

【典型問題】
「年利3%で10年後に200万円を貯めるには今いくら必要か」

現在の金額がわからないので、現価。
毎年の語が出てこないので、現価係数を使う。

200万円×現価係数(0.744)=1,488,000円

 

三 年金終価係数

『毎年の積立額から、将来の元利合計を求める場合に用いる係数』

【典型問題】
「毎年8万円を年利3%で積み立てた場合の10年後の金額はいくらか」

最後の金額がわからないので、終価。
毎年の語が出てくるので、年金終価係数を使う。

8万円×年金終価係数(11.464)=917,120円

 

四 減債基金係数

『将来の目標金額のために必要な毎年の積立額を求める場合に用いる係数』

【典型問題】
「年利3%で10年後に200万円を貯める場合の毎年の積立額はいくらか」

毎年の金額がわからないので、終価でも現価でもない。
毎年の金額がわからない問題で、将来の目標金額に関するものの場合には、この「減債基金係数」を使う。

200万円×減債基金係数(0.087) =174,000円

 

五 資本回収係数

『現在の額を運用しながら受け取れる年金額を求める場合に用いる係数』
『借入額に対する利息を含めた毎年の返済額を求める場合に用いる係数』

【典型問題】
「200万円を年利3%で運用しながら10年間で取り崩した場合、毎年受け取れる年金額はいくらか」
「年利3%で借りている200万円を10年後までに返す場合、毎年いくら返済しなければならないか」

毎年の金額が分からないので、終価でも現価でもない。
毎年の金額が分からない問題で、すでに決まっている額のもの(目標でないもの)を用いる場合には、この「資本回収係数」を使う。

200万円×資本回収係数(0.117)=234,000円

 

六 年金現価係数

『希望する年金額を受け取るために必要な年金原資を求める場合に用いる係数』
『年間の返済額から借入可能額を求める場合に用いる係数』

【典型問題】
「年金を毎年50万円ずつ10年間にわたって受け取りたい場合、年利3%だといくらの元本が必要か」
「10年間、毎年50万円を返済することにした場合、3%のローンだといくらまで借り入れることが可能か」

現在の金額がわからないので、現価。
毎年の語が出てくるので、年金現価係数を使う。

50万円×年金現価係数(8.530)=4,265,000円

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