【要点整理 2】社会保険の種類

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社会保険を苦手とする受験生は多いです。
この単元は、大枠をしっかりと理解することで、細かい部分も理解しやすくなります。
そこで、今回は細かい部分には立ち入らず、社会保険にはどのような種類があるのかをまとめることにしました。

 

⒈ (広義の)社会保険とは

社会保険制度・・・公的機関が保険者となって、病気やケガなどの万が一の場合、加入者やその家族に保険給付を行うことで生活を保障する制度

 

意義について教科書的に書きましたが、いまいちピンとこないかもしれません。
社会保険という語の意味のままでOKです。
一般社会にある保険制度のことです。

何かあった時のために助けてくれるのが「保険」です。
これは社会保険だけでなく、今後学習することになる生命保険や損害保険などの「民間保険」でも同じです。
つまり、何かあった時に「社会が」助けてくれる制度のことを、社会保険制度というのです。

よくアルバイトをするときに「社保完備」などと書かれている求人を見るかもしれません。
ここでいう社保というのが、まさに社会保険のことです。

広い意味での社会保険なので、広義の社会保険と言われたりします。

 

⒉ 広義の社会保険は2つに分類できる

⒈で述べた社会保険は、2つに分類することができます。

【(広義の)社会保険の分類】
・労働保険
・(狭義の)社会保険

 

広義の社会保険は、「労働保険」と「(狭義の)社会保険」に分類することができます。
この2つの違いは、「労働」に関するものなのか、そうでないのか、です。

働いている場合はもちろん、働いていた場合にも労働保険が適用されることがあります。
一方で、働いていない人や、仕事と直接関係ないところでの事故に関しては、(狭義の)社会保険で守られることになります。

労働が関係してこない社会保険を、狭い意味での社会保険ということで、狭義の社会保険と呼ばれたりします。
そして、今後学習する上で「社会保険」という語を使う時には、この狭い意味での社会保険のことを指していると考えてください。
社会保険に労働保険がくっついたものを含めて「社会保険」という場合がある、という認識です。

 

⒊ 労働保険

労働保険は、「労災保険(労働者災害補償保険)」と「雇用保険」に分類できます。

労災保険では、仕事中や通勤途中で事故に遭った時に保険金が給付されます。
労働者を守る保険ということで、正社員だけでなく、パートやアルバイトであっても対象となります。
労働者を使用する事業所が強制加入になるという特徴もあります。

雇用保険では、労働者が失業したときに必要な給付をします。
勤めていた会社が突然倒産したような場合、給料がいきなりなくなってしまいます。
そうなると生活が厳しくなってしまうので、次の勤め先が決まるまでの間、失業給付をおこなって生活をまもろうという制度です。
講座費用の一部が支給される、「教育訓練給付」も雇用保険制度の1つです。

 

⒋ (狭義の)社会保険

(狭義の)社会保険は、「医療保険」「介護保険」「年金保険」に分類されます。
テキストでは「公的」という語が付いているかもしれませんが、同じ意味です。

医療保険は、病気やケガ、死亡などの場合に、保険給付を受けることができます。
医療保険は割と馴染みのある制度かもしれません。
病院や薬局で「保険証」を出しますよね。
この保険証こそが、医療保険の被保険者(保険の対象になる人のこと)であることの証明書なのです。

介護保険は、その名の通り、介護を理由として保険金が支給される制度です。
原則1割負担とされていますが、近年は改正が多くなっていて、一定の所得がある人は2割もしくは3割負担となっています。

年金保険は、「国民年金」「厚生年金」に分類できます。
老後の生活を安定させるための制度で、国民年金は20歳以上であれば誰もが加入することになります。
結構ボリュームのある部分ですので、ここについては要点整理で改めて解説します。

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