社会保険労務士の本試験が8月末に実施されて、今は合格発表を待つだけの期間になっています。
このように、社労士受験生にとって9月はちょっとした「お休み」のようなものですが、今から来年度の試験に向けて動き出したいという受験生も少なからずいると思います。
そこで、令和6年度の試験勉強を今すぐ始めたい人に向けて、参考書の紹介などをしていきます!
テキスト・講座の少ない時期
冒頭にも書いたように、本試験直後9月は「お休み」のような期間です。
また、講師やテキスト製作陣は本試験の検証等をするための機関でもあります。
したがって、9月はまだまだテキストや講座がほとんどありません。
本格的に始動するのは早くて10月くらいからになります。
一方で、本試験直後は受験生にとっては一番刺激を受ける頃でもあります。
今年の試験を実際に受けた人はもちろん、その情報を聞いて来年の受験を決意した受験生なども、来年に向けての準備をしたくなる時期でもあるわけです。
せっかくやる気が高まっているのであれば、それを活かして勉強をスタートさせてあげたほうがいいですよね。
今回は市販参考書の紹介をしますが、資格の予備校を使用することを決めているのであれば、利用する予備校決めをする期間にあててもいいと思います。
すでに販売されている参考書を紹介
試験からまだ日が経っていないですが、すでに来年度に向けて書かれている参考書がいくつか販売されています。
まずはこの2冊から。
TACの「はじめの一歩」と、ユーキャンの「はじめてレッスン」です。
どちらもタイトルからわかるように、初心者用の入門書となっています。
入門書とはいっても社労士試験の範囲が広いこともあって、結構ボリュームがあります。(どちらも300ページ超)
来年初めて受験するという人は、これらの入門書を読んで社労士試験の試験科目のアウトラインを学ぶ期間にあてることで、10月以降の本格的な学習の助けになるはずです。
また、受験経験者であっても知識の整理に役立ちます。
確かに細かな知識は出てきませんが、大枠を再確認することで意外な発見があったりするものです。
TACとユーキャンの違いについてですが、TACの方があっさりめでユーキャンがしっかりめの印象です。
TACはイラストが多めでわかりやすさ重視になっていますし、ユーキャンは見開き1ページで単元が完結するように構成されています。
自分に合っている方の入門書を選択するといいでしょう。
こちらは現在唯一販売されている「テキスト」と「問題集」になります。
LECの「合格のトリセツ」というシリーズです。
テキストなだけあって、先ほど紹介した2冊よりもボリュームがあります。(693ページ)
ただ、3分冊のセパレート式になっているので、持ち運びする際はそこまで負担にならないはずです。
図やイラストが多く、非常にわかりやすく書かれているので初学者や独学者でも読みやすいです。
基本問題集がセットで販売さているので、組み合わせることで深い知識を身につけることができます。
注意点としては、多少細かい部分の記述が少ない気がするので、あとである程度自分自身で調べたりしながら知識を付け足していく必要があることがあげられます。
最後に紹介するのは雑誌です。
日本法令の「社労士V」、労働調査会の「社労士受験」です。
社労士Vの方は9月号から令和6年度用の講座がスタートしているのでリンクを9月号10月号の2つを貼りました。
社労士受験は10月号からスタートになります。
雑誌ではあるものの、これらは参考書としての役割もあったりします。
社労士Vはテキストのようになっていますし、社労士受験はポイント講義や問題メインになっています。
社労士試験に特化した雑誌なので得点を取るためのコツのようなものが書かれていますし、毎月刊行されているので法改正があったときにすぐアップデートできるのが強みです。
一般のテキストの場合はネットで法改正情報を確認して自分自身で訂正する必要があるので、その手間が省けるのが大きいです。
ちなみに、社労士Vは受験生全員が対象で、社労士受験が中上級者向きになっています。
受験経験者はこれらの雑誌でスタートを切るのがいいかもしれません。
有名どころのテキスト販売日をチェック
市販される予定の「有名テキストの販売日」を整理しておきます。
TAC「よくわかる社労士 労働基準法」
→10月5日発売
TAC「みんなが欲しかった!社労士の教科書」
→10月11日発売
LEC「出る順社労士 必修基本書」
→10月18日発売