令和4年10月5日、8月に行われた社会保険労務士試験の合格発表がありました。
今回は、実際にこの試験を受験した私が、受験生の立場からの「試験の結果を見た感想」を書いていくことにします。
令和4年度社労士試験の結果
令和4年度の合格基準と合格率は次のようになりました。
【合格基準】
選択式 総得点27点以上かつ各科目3点以上
択一式 総得点44点以上かつ各科目4点以上
【合格率】
5.3% (前年比-2.6%)
私もこの試験を受験してきたのですが、結果は・・・
「合格」でした!
結果を見た率直な感想
今年の特徴は、合格基準で科目ごとの補正(救済)が一切行われなかったことです。
受験生の間では選択式の科目のひとつの「社会保険に関する一般常識」では2点に引き下げられるかどうかが話題になっていました。
結果としては引き下げの基準に該当しなかったために引き下げられることはありませんでした。
この補正が発動しなかったことで多くの受験生が1点に涙を飲む結果になったと言われています。
そしてこのことが合格率の低さに影響しているのだと思います。
確かに社会保険に関する一般常識の問題は難しいものでしたが、テキストから大きく逸脱しているとはいえないレベルのものだったので、今回の補正なしもやむを得ないのかなというのが私の率直な感想です。
ただ、合格率が5%台まで落ちたのはちょっと予想外でした。
択一式に関しては、去年よりも難しいと実際に感じたので、44点に下がったのは予想通りでした。
データ上では43点になる可能性もあるくらい際どい結果だったようです。
試験をざっくりと振り返って
今年の社労士試験は全体的に「良問」が多かったような気がします。
例年暗記勝負になっていた細かい知識を問う問題は減り、基本〜標準レベルの問題が増えた印象です。
特に選択式ではその傾向が強かったような気がします。
一方で、知識をそのまま答えるような問題は少なかったです。
しっかりと「理解」しているかどうかを確かめるような問題が多くなっていて、試験会場で頭を使わなければならなかったり時間がかかったりしたのも特徴だったと思います。
これまでの社労士試験と比較して傾向が変わったことは間違いありません。
あとがき
テキストをしっかりと覚えることに力を入れていた私にとっては、今年の試験問題は解きやすいものでした。
この傾向が来年以降も続くのであれば、あれこれ手を広げすぎる学習をするよりも、基本レベルを徹底させることが合格の近道かもしれません。
【著者プロフィール】
名前:Spica (Twitter学習アカウントでは「RZ」)
行政書士、宅建士、FP2級などの資格試験に独学で合格。