今回はFP技能士試験の試験実施機関である「FP協会」と「きんざい」について解説していきます!
FP3級を受検しようとする時の最初の壁がこの問題だったりします(笑)
⒈ 2つある試験実施機関
「FP技能士試験を申し込むぞ!」
と意気込んだ受験生を待っているのが試験実施機関です。
冒頭にも書いたように、FP技能士試験では「FP協会」と「きんざい」の2つの試験実施機関があります。
受検する際は、この2つのうち1つを選んで申し込む必要があります。
とはいっても、初めて受ける試験ですから、2つの試験実施機関で何がどう違うのか分かりませんよね!
FP協会ときんざいの共通点と相違点について見ていくことにしましょう!
⒉ FP協会ときんざいの「共通点」
2つある試験実施機関ですが、共通点もあります。
重要な部分は割と共通していると考えてもらっていいかもしれません。
【共通点】
・資格の価値
・受検料
・試験日
・学科試験
まず、FP協会で合格してもきんざいで合格しても、資格の価値は同じです!
また、どちらの場合も「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」を名乗ることができます。
受験料と試験日も同じです。
FP技能士試験は年に3回ありますが、試験日は全て同じですし、受検料も差がありません。
試験の大枠は一緒ということになります。
3級では「学科試験」と「実技試験」の2つで合格点を取る必要があるのですが、このうちの学科試験はFP協会ときんざいで同じ問題が出題されます。
それぞれの実施機関の学科試験合格率を見ると差があることが多いですが、同じ問題です。
⒊ FP協会ときんざいで「異なる点」
試験の中身などでは異なる点もあります。
【相違点】
・試験会場
・問題の難易度
・問題数
・実技試験
まず、試験会場の数が「きんざい」の方が多いという違いがあります。
これはきんざいの方が受験生が多いためです。
どちらも47都道府県の中に会場があるため、県を超えての受検ということはありませんが、きんざいの方が細かく区分されているので会場が近くなりやすかったりします。
問題の難易度については、「きんざい」の方が難しい傾向にあります。
より細かい内容を突っ込んで聞いてくるのがきんざいです。
上述の通り、学科試験は同じですので、実技試験が難しい傾向にあるということです。
傾向と言っていますが、これは回によってFP協会の方が難しくなる場合もあるためです。
ただ、多くの場合、きんざいの方が難しいという印象で、合格率でも差が顕著に出ていたりします。
問題数に関しては「FP協会」の方が多いです。
これも実技試験の話です。
問題数は多いものの、割と解きやすい問題が多いので、それほど苦労することはないと思います。
実技試験の違いについては少し長くなるので、項目を改めて解説します。
⒋ 実技試験の違い
FP協会ときんざいでは実技試験の内容が異なります。
ここが大きな違いとなるので、よく比較してFP協会にするかきんざいにするかを決めるようにしましょう。
【FP協会の実技試験】
・資産設計提案業務
【きんざいの実技試験】
・個人資産相談業務
・保険顧客資産相談業務
FP協会では「資産設計提案業務」というものを受けることになります。
3級で習う6科目全てが試験範囲となっています。
一方、きんざいでは「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」の2つのうちから1つを選んで試験を申し込むことになります。
個人資産相談業務では6科目のうち「リスク管理」以外の5科目が試験範囲となっていて、保険顧客資産相談業務では「金融資産運用」と「不動産」以外の4科目が試験範囲になります。
このように、試験範囲が大きく異なってきます。
広く浅い知識が問われるのがFP協会で、狭くより深い知識が問われるのがきんざいになります。
また、3でも書いたように、FP協会よりもきんざいの方が難易度が高く、きんざいよりもFP協会の方が問題数が多いです。
これらのことを総合的に考えて、自分自身に一番適しているものを選んで申し込むようにしましょう!
あとがき
団体で受検する場合は「きんざい」と決まっていることもあるかもしれません。
選ぶことができる場合の参考資料くらいに考えてもらえればOKです。
きんざいの方が大変そうな印象があるかもしれませんが、市販本はきんざいの試験対策になっていることが多く(受験生が多いからかもしれません)、市販本だけで独学で受検するという場合にはきんざいの方が取り組みやすいという考え方もあります。
ちなみに著者は3級2級ともに「きんざい(個人資産相談業務)」で受検しました。
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